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スペイン無敵艦隊ドイツ沈めた/EURO

優勝カップを掲げるスペイン主将のGKカシジャス(AP)
優勝カップを掲げるスペイン主将のGKカシジャス(AP)

<EURO2008:スペイン1-0ドイツ>◇29日(日本時間30日)◇決勝◇ウィーン

 「万年優勝候補」スペインが44年ぶりに欧州の頂点に立った。ドイツ相手に、前半33分にFWフェルナンド・トーレス(24=リバプール)が決勝ゴール。1-0で、64年大会以来2度目の優勝を果たした。老将ルイス・アラゴネス監督(69)は「スペインの至宝」ラウルを代表から外すなど、数々の改革を断行。うまいけど勝負弱いというレッテルを、魅惑的なパスサッカーを貫きながら返上し、負の歴史に終止符を打った。新時代到来を告げたスペインが、10年W杯の優勝候補に一躍名乗りを上げた。

 ロスタイムに突入し、3分29秒。ロセッティ主審の鳴らすホイッスルは、スペインの新時代到来を告げるものだった。「エスパーニャ! エスパーニャ!」。スタンドに鳴り響く大コールの中、Rマドリード所属の主将カシジャスが、バルセロナ主将のプジョルと抱き合う。歓喜の輪は途絶えることがない。一致団結したチーム力の勝利が、この瞬間に凝縮されていた。

 7月28日で70歳を迎える老将は、孫のような23人の選手たちに担がれ、胴上げされた。1回、2回、3回、そして4回…。不慣れな体験に体は硬直し、表情は固まったままだ。それでもグラウンドに足を着けると、表情は柔らかく崩れた。

 アラゴネス監督 スペイン人には至福の日だ。我々はすばらしいスタイルのサッカーで優勝した。私は感情を表に出すことが苦手な人間だが、選手たちが全力を尽くしている姿に感情的になった。心の中は喜びでいっぱいなんだ。

 「アラゴネス改革」の勝利でもあった。決勝点はチームの一体感を象徴していた。セナ-シャビとつなぎ、最前線のF・トーレスにスルーパス。最後はAマドリード時代の「秘蔵っ子」が個人技で持ち込み技ありのゴール。カタルーニャ出身のシャビがつなぎ、マドリード出身のエースが決めた。スペインは各地域の民族意識が強い。バルセロナのあるカタルーニャ州は自治拡大を求め続け、一つの旗の下にまとまりにくい。

 06年W杯に敗れたアラゴネス監督は「スペインでは国家というものが強く意識されていない。そのため、レアル、バルサといったクラブが代表の上に置かれている。この点を変えなければならない」と改革を断行。「至宝」ラウルを代表から外し、融和をテーマとしてきた。レアルもバルサも関係ない。国の代表として戦える選手をそろえた。

 ロシア戦の快勝に始まり、フォア・ザ・チームの精神で一戦ごとに結束力を高めた。セスクが「ピッチの内と外ですばらしい団結力がある」と明かすなど、チームの信頼感は厚かった。監督歴34年で国内延べ13クラブを渡り歩いた老将は、過去43年で誰ひとりできなかった「代表を一つにする」という大役を成し遂げた。決勝点のF・トーレスは「彼はもう1人の選手であり、私にとって父のような存在だ」と言い切る。

 大会史上最年長69歳337日での優勝。今大会限りで勇退するアラゴネス監督は「自分たちの力を信じて数多くのタイトルを取ること願っている」。再び動きだした「無敵艦隊」は、2年後のW杯制覇を目指す。

 [2008年7月1日8時50分 紙面から]


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