第2回 マルティン・フェニン(チェコFW21歳)

- マルティン・フェニン(チェコFW21歳)
チームの和大事にする「お笑い帝王」
名刺代わりの一発、ならぬ3発だった。2月2日、フランクフルトの一員として初めての公式戦となったヘルタ・ベルリン戦、フェニンはハットトリックの鮮烈デビューを飾った。チームは主力FW高原直泰を失ったばかり。その喪失感を一掃するには、十分なインパクトだった。
俊足を生かしてサイドを駆け上がり、ドリブルで勝負を仕掛けるのが得意パターン。それだけではない。この日の3発が、プレーの引き出しの多さを裏付ける。1点目は強烈なミドル弾。2点目は、華麗なフェイントでDFを抜き去った。そして、こぼれ球に飛び込んだ3点目を決めた。
爆発の予感は、昨夏からあった。カナダで行われたU-20(20歳以下)W杯にチェコ代表として出場。3点を挙げ、準優勝の立役者になった。8月のオーストリア戦で、A代表デビュー。今年1月、チェコの小クラブ、テプリツェから名門フランクフルトに移籍した。トントン拍子の出世で、ついには欧州選手権の代表にまで上り詰めた。
そんなフェニンが最も大事にするのが、チームの和だ。「お笑い帝王」を自認する男は、U-20でも常に話題の中心にいた。練習中、ニセの血のりを頭に塗り、チームメートをギョッとさせたこともあった。「大きな試合になればなるほど、楽しんでやることが大切なんだ。ムードを軽くすることがね」。まるで10年選手のような21歳に、大物感が漂う。
◆マルティン・フェニン 1987年4月16日、チェコスロバキア・チェブ生まれ。チェコのテプリツェから、移籍金400万 ユーロ (約6億4000万円)でフランクフルトへ。チーム最年少の21歳で、欧州選手権代表に選ばれた。代表通算5試合、無得点。181センチ、70キロ。FW。
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