4年に1度の欧州サッカーの祭典「ユーロ」が6月7日(日本時間8日)、オーストリア、スイスの共同開催で開幕する。日刊スポーツでは「EURO経由南ア行き ニュースター候補生」と題し、2年後のW杯南アフリカ大会を目指すニューヒーロー候補を紹介する。
第7回 フィリップ・センデロス(スイスMF=23歳)

- フィリップ・センデロス(スイスMF=23歳)
ホスト国の鍵握る「若きベテラン」
ホスト国スイス躍進の鍵は「若きベテラン」が握っている。06年W杯ドイツ大会では屈強な体を生かし、空中戦に無類の強さを発揮。1次リーグ3試合連続無失点の原動力となった。しかし、3戦目の韓国戦で右肩を負傷。決勝トーナメントに出場できず、チームも無失点のまま姿を消した。
02年にU-17代表主将として欧州王者に輝いた。Rマドリード、リバプールなど多くの名門から声がかかったが、ベンゲル監督のいるアーセナルを選んだ。当初はフィジカルだけに頼った不安定なプレーが目立ったが、名将のもとでDFラインの統率など、きめ細かな守備戦術を学んだ。
いかつい風ぼうからは想像できないが「国際都市ジュネーブ出身のリングイスト(言語学者)」と称される。スペイン人の父にセルビア人の母。英、仏、独、伊、スペインの5カ国語を操る。多国籍軍アーセナルでは監督の通訳。「僕はいろんな言葉が話せるから、みんなと仲良くできるんだ」と青い目を輝かせる。
大会直前のスロバキア、リヒテンシュタイン戦でも連続完封を演出。若きリーダーが、開催国の看板を守る。(春日洋平通信員)
(おわり)
◆フィリップ・センデロス 1985年2月14日、スイス・ジュネーブ生まれ。セルベッテを経て03年にアーセナル移籍。10代から各年代で主将を務めた。06年W杯の韓国戦では頭で先制点も記録。代表28試合3得点。190センチ、87キロ。
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